top
line
1
line
menu
tokyo
田沼武能写真展「子どもたちの情景」
2013年6月22日(土)〜10月20日(日)

私は写真を職業として以来、子どもの写真を撮り続けている。戦後、日本の子どもは貧しかった。食べることにもこと欠く時代であった。国全体が貧しかった。しかし、子どもたちは、未来に夢を馳せ、目を輝かせて生きていた。その活力に触発され、私も子どもの写真を撮り続けたのである。
その後1966年アメリカの出版社の仕事をするようになり、その活躍の場が世界へと広がった。世界には22億人の子どもがおり、そのうち途上国の子どもが87%とユニセフ(国際連合児童基金)は報告している。事実、家が貧しく学校に行けずに働く子どもが世界に1億3000万人もいる。内戦や災害で避難民キャンプで暮らす子どももいる。
子どもたちは、どんな境遇におかれても常に前向きに夢をふくらませて生きている。そして私のカメラに向かい感情をぶつけてくる。その活力に感動し、私は元気をもらい撮影を続けている。子どもの瞳が輝きを見せるのは、平和な環境で学び、遊んでいるときである。
今回の写真展「子どもたちの情景」は、私の子ども写真の原点である戦後を生きた子どもたちと、世界130余国を訪ね、撮り続けたものの中から選んだものです。どうぞ日本の子ども、世界の子どもの写真をご高覧いただき、明日への活力とし、改めて子どもたちのことを考えていただければ幸甚と存じます。世界の平和のために。
田沼武能

田沼武能(たぬま・たけよし)

1929年東京生まれ。東京写真工業専門学校卒業。サンニュースフォトスに入社。木村伊兵衛氏に師事。芸術新潮、タイムライフ嘱託などを経て1972年からフリーランスとなる。
世界の子どもたちをライフワークとして、これまでに130数カ国の人びとを撮影する。また、日本国内では武蔵野や文士・芸術家の肖像を撮影するなど、幅広い分野で活躍している。
主な著書として、『すばらしい子供たち』(1975朝日新聞社)、『文士』(1979新潮社)、『東京の戦後』(1993筑摩書房)、『人間万歳』(2000クレオ)、『輝く瞳 世界の子ども』(2002岩波書店)、『60億の肖像』(2004日本カメラ社)、『難民キャンプの子どもたち』(2005岩波書店)、『武蔵野讃歌』(2006ネット武蔵野)『真像残像 ぼくの写真人生』(2008東京新聞出版局)、『笑顔大好き 地球の子』(2010新日本出版)、『人間万歳 写真をめぐるエセー』(2013岩波書店)など。

公益社団法人 日本写真家協会 会長
一般社団法人 日本写真著作権協会 会長
東京工芸大学芸術学部写真学科 名誉教授
文化功労者(2003年)


◎6月22日(土)13:00より田沼武能、中村征夫によるギャラリートークを開催

02 iso


  rinku c